町田音楽ネットワーク
今月の音楽人

8 2002年3月号)

何も存在していない所に人の心を動かす「モノ」を創り出す。
その「モノ」には誰も触る事ができないし終わればその存在は消えてしまう。
そんな「モノ」をこの地域で創り出してきた人々を紹介していきたい。


―  レコードハウス PAM  末武 直俊 さん ―


 1979年、町田で初めての輸入盤レコード店が誕生した。それから色々あって23年、レコードハウスPAMは今やアナログ盤専門店として全国的に有名なお店だ。都内はもちろん遠く九州から訪れるお客さんもいるくらいだ。このPAMの店長が今月の音楽人末武さんだ。アナログ盤マニアだったら知らない人はいないだろうし、ロック・ジャズ・ポップス系の中古盤や輸入盤を探しに訪れた人も多いだろう。

 ベンチャーズやビートルズに影響を受けた少年時代、芸能プロダクションでのイベントプロデューサー時代、そしてPAMの23年間、末武さんの人生はまさに音楽とともにあった。このお店も、日本ではなかなか手に入らない品物を「安く」「早く」扱う事を目指して、ご自身が好きなロック・ジャズ・ポップス・民族音楽などの輸入盤専門店としてスタートした。その後、輸入盤の値上がり、中古盤との2本立て経営、CDの普及、ライバル店の登場など時代の流れはあったものの、根強いPAMファンに支えられてアナログ盤専門店として確固たる存在である。

 PAMのこだわりは「音」である。このお店で試聴させて頂くと、やっぱりCDよりアナログ盤の方がいいと思ってしまう。あたたかい音、音のまとまりと分離、レンジの幅の広さ、・・・・・。LPってこんなに音が良かったっけ?と思っていると、それもそのはず、PAMのクリーニング技術が「レコードマップ」という雑誌で「究極のクリーニング法を求めて」という
記事になっていた。超音波洗浄機(右下写真)とバランスウォッシャー、そしてベテランならではの経験と勘がダイレクトな音を再現してくれる。でもアナログ盤のプレーヤーを持っていないしなーというあなた、朗報です。アイワからイコライザーつきのプレーヤーが7000円くらいで販売されています。CDラジカセでもミニコンポでもつなぐだけでOKです。もっとシステム(プレーヤー、アンプ、スピーカー)にこだわりたい方はどうぞPAMを訪ねて相談してください。きっと良いハードを紹介してくれます。PAMでは袋に入るだけ500円セールというのもやっています。プレーヤー7000円(これは他で買って)+LP500円(10枚くらい?)、合わせて7500円。(文:城川隆生)


   
レコードハウスパムの店内                      超音波洗浄機
営業時間:13:00〜20:00(火曜日定休)
町田市中町1-15-9 AUビル2F(042-723-1005)
(ミリメーターズギターの向かい、ハイファッションレコードの隣)


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