町田音楽ネットワーク
今月の音楽人
(35 2004年 6月号)
何も存在していない所に人の心を動かす「モノ」を創り出す。
その「モノ」には誰も触る事ができないし終わればその存在は消えてしまう。
そんな「モノ」をこの地域で創り出してきた人々を紹介していきたい。
― シンガー・ソングライター 加々美 亜矢 さん ―
「息をひそめた 見知らぬ月が 冷たい光を放ち 白く浮かぶ 二人だけ照らしている」(『Midnight Sea
Midnight Fish』)、「今宵 ホットケーキみたいな月が浮かび 甘い甘い香りを感じるのなら とろけるようなシロップで 一緒にこの夜を食べつくそう あきるまで あきるまで」(『Hotcake
Moon Confetti Star』)、キーワードは「月」。神話が生きていた時代から「月」に象徴されるもの、女性の豊かさ、時間の流れ、生と死、神秘と狂気、そんなイメージがコトバや曲の中に生きている。今月の音楽人はシンガー・ソングライター
加々美亜矢 さん。
加々美さんは神奈川県綾瀬市出身、町田にある音響機器メーカーの元エンジニアという経歴もお持ちの理科系ミュージシャン。工学部電子情報工学科出身。コンピューターも電子楽器もお手のもの。DTM(デスクトップミュージック)を駆使するシンガー・ソングライターだ。 幼少の頃から、お父様が好きで聞いていた音楽にとても興味があったと語る加々美さん。5歳の時からエレクトーンを習っていたせいか特に電子楽器を使った音楽が好きだった。ハイティーンになった頃、本格的な音楽活動が始まった。工学部はほとんど男子校みたいなところ。最初はキーボード奏者として活動しようと思っていたのに、貴重な女性ボーカリストとして学内のあちらこちらから声がかかり、ジャニス・ジョップリンにも影響されて歌に目覚めてしまった、そうである。 やがて、DTMを使った作曲・アレンジやボーカルを本格的にトレーニング。声優・TVアニメ等の歌モノやCMソングに詞や楽曲を提供したり、レコーディングに参加したりという仕事をこなすようになった。どちらかというと裏方の仕事だ。 2001年、加々美さんはシンガー・ソングライターとしてLIVE活動開始。FM放送番組への出演、コンピレーションアルバムへの参加、楽曲や詞の提供、ライブ、と多彩な活動が始まった。2002年には香港の大スター容祖兒(JOEY YUNG)にも楽曲提供、そして今年の春、マキシシングル「Midnight Sea Midnight Fish」(下中央、ジャケット写真)をリリース。その世界はコンピューターを駆使したアレンジをバックにソウルフルでジャジーな唄いっぷり。まるで「月」の裏と表。 ちなみに、加々美さんの現在のライブ活動では、電子的に緻密に構築されたオケ音源とは別アレンジのアコースティック・ヴァージョンも展開。これもまた「月」の裏と表?(文:城川隆生) |
6/5(Sat) START15:30 |
カレッタ汐留 (無料) |
6/6(Sun) START13:30 |
サンストリート亀戸(無料) |
6/19(Sat) OPEN17:00 |
渋谷club asia ☆TOY BOX LOUNGE☆ (CHARGE:当日¥2500(1ドリンク付)前売¥2000(1ドリンク付)) |
6/27(Sun) START20:30 |
町田BREEZIN' (\1000) |