町田音楽ネットワーク
今月の音楽人
(34 2004年 5月号)
何も存在していない所に人の心を動かす「モノ」を創り出す。
その「モノ」には誰も触る事ができないし終わればその存在は消えてしまう。
そんな「モノ」をこの地域で創り出してきた人々を紹介していきたい。
― リストランテ カロッツァ オーナーシェフ 兼重 寛 さん ―
JR横浜線「成瀬」駅の南口から徒歩5分、ベルギー製レンガ造りの素敵な欧風レストラン。毎年ヨーロッパに出かけ、その経験を料理に活かすシェフ。「いずみ鯛とホワイトアスパラのオランデーズソース」「海老とあんこうのブロシェット 粒マスタードマヨネーズソース」「スパゲティー・ペペロンチーノ ハーブのサラダと生ハムクリスピーのせ」etc...どこかにありそうで、カロッツァにしかないオリジナル料理。そして、地下の音楽ホール「ベルカント」。今月の音楽人は「リストランテ カロッツァ」のオーナーシェフ 兼重 寛(かねしげ ゆたか)さん。
兼重さんは町田市立つくし野小・つくし野中のご出身、若い頃の夢はコックさんかミュージシャンか研究者(!)。大学の海洋学部で勉強しながら、ミュージシャンの仕事(ギタリスト・作曲)にも手を出しはじめ、おまけに知り合いの飲食店も手伝って、・・・・・まさに「料理と音楽」、兼重さんの原点。 一旦は、サラリーマンになったものの、再び料理人としての修行の道に入り、30歳で独立。その後、1997年、ついにこのカロッツァをオープン。兼重さんの好きな言葉は「B級の一流」。つまり、高額な素材をお上品に提供するのではなく、リーズナブルな値段と創意工夫でお客様を心から喜ばせたい、遊び心を持ってエンターテイメントの裏方をやりたい、というコンセプト。 もう一つ、好きな言葉が「競争より共存」、という訳で、このMMNの情報を活用して企画集団ジャズドランカーズとのコラボレーション企画「LOCO Night」(ローカルナイト)が今年から始まった。今までカロッツァのオリジナル企画だった「JAZZ三昧」に加えての2本立てライブ企画。地下のホールも断然賑わってきた。一流ジャズミュージシャンの演奏からエンターテイメント性たっぷりのポップユニット、そしてナチュラルなアコースティックユニット、広がりつつある音楽性の幅も面白い。(出演希望はこちらまで=>ジャズドランカーズ) さて、ギターを抱えながらお話していた兼重さんが最後にこっそり教えてくれた。「実はまた演奏活動もしたいんですよね。」・・・・・ごもっとも。皆さん、上の写真、ギターのヘッドがちょっと顔を出しているのが見えますか?(文:城川隆生) |
5月28日(金) 19:00 open 20:00 start |
JAZZ三昧 Vol.15 & LOCO Night Vol.13 坂本光代(アコーディオン) 西田けんたろう(ヴァイオリン) & 草ヶ谷〈タイコ〉美保(ドラム) |
6月20日(日) 19:00 open 20:00 start |
LOCO Night ボブバンド |
6月25日(金) | LOCO Night タイニーンシード |
6月26日(土) 19:00 open 19:30 start |
JAZZ三昧 Vol.16 小池純子トリオ |
8月1日(日) | 「町田JAZZ祭り」プレ開催 ボブ・ロックウェル(ts) キャスパー・ヴィヨーム(p) 荒巻 茂生(b) 横山 和明(ds) |
1F2Fレストラン | 地下のMULTIPLE HALL BEL CANTO |