その「モノ」には誰も触る事ができないし終わればその存在は消えてしまう。
そんな「モノ」をこの地域で創り出してきた人々を紹介していきたい。
― ON THE STREET LABEL．代表 今井 利行 さん ―
町田音楽ネットワーク
今月の音楽人
（№30 2004年 1月号）
何も存在していない所に人の心を動かす「モノ」を創り出す。
その「モノ」には誰も触る事ができないし終わればその存在は消えてしまう。
そんな「モノ」をこの地域で創り出してきた人々を紹介していきたい。
― ON THE STREET LABEL．代表 今井 利行 さん ―
| 町田・相模大野・本厚木、この地域の小田急線沿線の街角の路上、そこはステージでもある。「人と人が出会い、そして別れる素敵な場所」「コミューン的な暖かさを持つ場所」、街角の路上をこんな言葉で表現するのが、今月の音楽人 オン・ザ・ストリートレーベル代表 今井利行さん。 ON THE STREET LABEL.（ONST.・・・オンスト）とは、地域文化の推進と路上アーティスト達のバックアップ支援を目的に設立された地域インディーズレーベル。1999年、この地域の路上シンガーたちに惚れ込んだ今井さんが出資して製作したオムニバスCDからオンストは始まった。 それから4年、ONST.マンスリーライブ、ONST.ライブイベント、地域祭典イベントや「ストリートファイターズ」（TV朝日番組）への出演協力など、地道で広範囲な活動が続いている。そして、今井さんは抱負を語る、「始めた以上意地がある、続けたい、レーベルとして誰かを世に出したい、もっと認知されたい。」 今井さんの仕事は映像ディレクター＆プロデューサーだ。県立伊志田高校卒業後、子供の頃からの夢だった映画人を目指して映像の世界に入った。実はウッチャン・ナンチャンとは学生時代の同期だ。映画監督の新城 卓（シンジョウ タク）さんを師と仰ぎ、今でも深い交流がある。今まではビデオ・TVの仕事が中心だったが、映画への夢も捨ててはいない。ヴィム・ヴェンダースの「ロード・ムービー」ならぬ「路上（street）ムービー」を作りたいんだ、今井さんは一杯の笑顔で語る。 今井さんの今までの音楽との接点はやはり映像の仕事を通してのものが多かった。サウンドトラックに対してはもちろん強いこだわりがあるし、歌が好きで、少年時代からフォーク・ロック＆ポップス系洋楽・クラシック・オペラ・歌舞伎・etc.と色々なサウンドに生で触れてきた。ミュージシャンとの仕事ではスラックキーギタリスト鴻池薫さんとの付き合いが長い。こうして、映像人としての今井さんの独特な視点が路上シンガーたちに向けられることになった。 オンストのお話を伺っていると、実際とても大変だ。今井さん自身が仕事をしながらオンストに関わっている。しかも出費も半端ではない。マネージメント専門のスタッフがいるわけではないから、今井さんと所属アーティストが分担して企画を進めて行く。意思の疎通も一筋縄では行かない。でも今井さんはがんばっている。 そして、最後に語ってくれた、「みんな素敵なヤツなんだ、オラが町の路上にはこんなヤツがいるんだ、色々な人にわかって欲しいんだ。」（文：城川隆生） ☆オンスト主催 2004年春の大きなイベントをご紹介 ◆ 2月22日（日） 田宮俊彦 presents レコ発ライブ CD「吹きだすちから」リリース記念＠町田プレイハウス ◆ 4月18日（日） オンスト春祭り＠町田プレイハウス |
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