町田音楽ネットワーク
今月の音楽人
(21 2003年4月号)
何も存在していない所に人の心を動かす「モノ」を創り出す。
その「モノ」には誰も触る事ができないし終わればその存在は消えてしまう。
そんな「モノ」をこの地域で創り出してきた人々を紹介していきたい。
― シンガー・ソングライター コヤマ ナオコ さん ―
「大切なもの」を「音楽」という自分の引き出しを使って表現したい。・・・・・「大切なもの」って?・・・・・すばらしいものに出会った時の感動とか、美しさだったり、がんばろうって背中を押してくれるパワーだったり・・・・・、こう語ってくれたのが今月の音楽人シンガー・ソングライター コヤマナオコ
さん。 コヤマナオコさんは生まれも育ちも町田。生まれたのは玉川学園駅前の病院、高校も都立町田高校(町田の人なら「マチコウ」と呼ぶ)出身。ついでに言うと女子バレー部!今は町田アコースティックJAMにも時々出演してくれる。ピアノは幼少の頃から習っていたけれど、「歌」に憑かれたのは高校時代にSarah Brightmanの歌を聴いた時からだ。コヤマさんはさっそく市内の声楽家の先生について「歌」を習う。(その先生はたまたま自分が生まれた病院の院長先生の奥様) 高校卒業後は武蔵野音大の声楽科に進学し本格的に「歌」の道に進んだわけだが、高校時代からやっていたアカペラも捨てられなかった。今はやりの「ゴスペラーズ」の出身サークルとしても有名な「早稲田大学ストリートコーナーシンフォニー」に入部、音大ではクラシックの声楽、サークルではポップなアカペラ三昧という音楽生活が始まった。曲を作り始めたりテレビ初出演を果たしたのもこの頃のことだ。 年に一度、全国からアカペラバンドが集結し、12月の渋谷のストリートで夜通し歌う!という「全国アカペラ大会」のようなイベントを企画運営したりの充実の日々。コヤマさんは語る。「アカペラを通して『ハモる』ことの深さを追求する機会を得て、単に和音を重ねるだけではない、それぞれのひとのもつ『音色』の重なり、というか存在の重なり、というか、また楽器どうしとは違ったコラボレーションのもつ醍醐味を、学んだなーというのがあります。」「ひとの声の可能性、といったものをすごく考えました。声における、わたしの原点、みたいなもんです。」 その後の音楽活動はますますバラエティーに富んでいる。ヒーリング系の「EARTHEART MUSIK」にヴォイス/ヴォーカルとして参加。そして、なんと!日本ジャズ界の超異端大所帯バンド「渋さ知らズ」にやはりヴォイス/ヴォーカルとして参加、フジロックフェスにも出演経験ありである。 さて、現在の表現スタイルは「歌とピアノ」。いろんな音楽活動をしながらたどりついたのが、いま、この形。コヤマさんは言う、「音楽ジャンルを超えて、自分の声を使って表現したい。自分の世界をつむぎ出したい。」「そこにあることが『うそ』じゃない『必然性』のあることをしたい。」 将来どんな活動をしてみたい?と聞いてみたら「オーケストラと声を重ねるような表現、声というのはハーモニーの重なりだったりコトバのある歌だったり・・・・・」。コヤマさんは現在「弾き語り」と言われるスタイルで活動しているけれど、そこに固執しているわけではない、一筋縄では行かないミュージシャンなのだ。 コヤマナオコの音楽は?・・・・・「ほにゃらかうららかなうたの世界。おとのみずのなかをどこまでも泳いでゆく感じ。」(文:城川隆生) |
【今後のライブ予定】
・4/12(土) 日吉「Nap」 with per.あきら 18:30〜 ・4/22(火) 三軒茶屋 三宿 ミトラサール ・4/26(土) MMN主催(!) 町田Acoustic Jam Vol.14 @町田AtoZ 16:00〜 ・5/13(火) 三軒茶屋 三宿 ミトラサール ・5/23(金) 四谷天窓 piano & woman |
☆彡 コヤマナオコ ワンマンライブも決定!
・7/5(土) 三軒茶屋 三宿 ミトラサール
single「ほろほろろん」 (VMC-0008)¥1,050税込 2002.7.15 release 問合せ⇒ VMCレーベル ビクター音楽カレッジ 03-3403-9493 |
コヤマ作品「白の風景」収録の 「四谷天窓」オムニバスCD 「piano & woman1.2.」 ⇒piano & woman公式HP 2002.12.20 release 各¥1,000税込 問合わせ⇒ 四谷天窓 03-3341-0546 |