町田音楽ネットワーク
今月の音楽人
(17 2002年12月号)
何も存在していない所に人の心を動かす「モノ」を創り出す。
その「モノ」には誰も触る事ができないし終わればその存在は消えてしまう。
そんな「モノ」をこの地域で創り出してきた人々を紹介していきたい。
― ギター弾き 石井 鉄也 さん ―
かのん141
ジャズ、演歌、ケルト・ミュージック、キューバンミュージック、ボサノバ、サンバ、タンゴ、ポップス、etc.・・・・・、今月の音楽人は本町田在住、何でも弾いちゃうギター弾き石井鉄也さんを紹介する。下の12月ライブ予定を見てびっくり、音楽性のまったく違う5つのユニットで次々にライブ!まるで音の世界旅行。人のコピーやジャンルの型にはまることなく進化する音楽人。まるでマイルス・デイビスだ(Favorite
Musicianだそうです)。石井さんはそんなギタリストである。 石井さんの音楽人への道は胎児の頃から始まっている。何しろ、お父様もミュージシャン(ピアニスト)。子供の頃から周りにはたくさんの楽器があり、LPやオープンリールの豊富な音源。聞いたり弾いたりは当たり前の環境で育った。子供の頃、お父様によく進められたのが「ミュージカル」。だからミュージカルは今でも大好きだ。 石井さんは東伊豆の稲取で育った。もちろん、学校でも鼓笛隊やブラスバンドで活躍している。今まで「全国」と名の付く大会に出たのは小学校の時のリード合奏クラブ全国大会静岡県代表というやつだけだ(笑)と茶目っ気たっぷりに語ってくれた。 ギターを弾き始めたのは中学生の頃、当時流行りの「アリス」や「さだまさし」などもフォークギターで弾きながら、でもジャズも聴いていたという少年時代。ある日ジャズをギターで弾いたらどうなるんだろうとジャズギターを弾き始め、17歳の時にはもうその仕事を始めてしまった。つまりステージでギャラを稼ぎはじめたわけだ。20歳になるまでそれを続けていたが、本格的に音楽を勉強したくなって音楽学校へ。そして、引っ越し、それ以来ずっと町田の住人である。 そんな石井さんだが、一度音楽の仕事をやめて会社に就職したこともある。営業でだらだら演奏する世界に染まってしまいそうな自分とテクニックはあっても気持ちの入っていない演奏をする同僚ミュージシャン。なにか違う、と思ったそうだ。 現在の石井さんは精力的に活動している。「かのん141」を柱に、ストリートもこなす「OPUS」、アコーディオンをフィーチャーした「手風琴堂」、他にもたくさん。その中にも共通点がある。いずれも独特の雰囲気を持つ女性(しかも美人!)シンガー&ソングライターや演奏者とのコラボレーションなのだ。みんなギター弾き石井鉄也の魅力に惹かれてパートナーを依頼してくるのだ。(文:城川隆生) |
◆12月9日(月)午後8時〜 @下北沢Village Green 坂本光世(アコーディオン・p)&石井鉄也(g) (ケルト音楽に特化したライブ) ◇12月12日(木)午後7時半〜 @代官山クラシックス OPUS 助川久美子(vo,b)&石井鉄也(g) ◆12月15日(日)午後6時〜(30分のみ) @銀座Five to Five かのん141 加納みちる(vo)&石井鉄也(g) ◇12月17日(火)午後8時〜 @荏田Blue Moon 斉藤めぐみ(p)&石井鉄也(g)Duo ◆12月18日(水)午後7時半〜 @下北沢Village Green みうらすみえ(vo)&石井鉄也(g)Duo |